Artist・作家

Contents

1 黄金律その共鳴によって活動する有形無形の存在の美しい絆よ
2 「守る」とは
3 日輪のエピソード
4 ATOM HAPPINESS WORLD

黄金律
その共鳴によって活動する
有形無形の存在の
美しい絆よ

私たちの心の

奥深い中心にある懐かしい記憶

存在を支え導く大いなる存在との絆

大自然への畏敬と讃美

「母乳(ちち)と野花蜜（のみつ)の
理(ことわり)」

足元に広がる大地と

頭上に広がる天空が

対をなして美しいシナジーを奏で

その黄金律を守らんとする

有形無形の存在の美しい絆よ

「守る」とは

どういう状況に直面しているのか

という
前提条件によりますが

普通の生活を営んでいる場合は

閉じ込めることでも
隠して隔離することでもない

と私は思うのです。

私は過去に
一見すると
引きこもりに見える状態になりました。

けれども、私の感覚としては
外に出たくても、出られない
という心理状況でした。

心と身体の機能がどんどん低下して衰弱。
一時は死にかけました。
ちょっと異常な
壮絶な体験を経験しました。

ふと思い浮かぶのが
スサノオノミコトの歌に出てくる
「八重垣」

「その八重垣を・・・」

の続きを
あなたはどう想像するでしょうか？

強化した
取り壊した
作り変えた
など

綺麗に飾った
種類を変えた
など

いろいろな想像ができます。

ロジカルに考えて

この世のさまざまなものから
隔離・遮断されたら
どうなるでしょう。

ある時見た
ドキュメンタリーの映像。

植物の比較実験を行っていました。

人の身長以下の樹木が2本。

Ａは
地上を幕で覆い
光合成ができない状態だが
地下は隣の樹木と通じている
プランターで植えられている状態。

Ｂは
地上を幕で覆い
光合成ができない状態で
さらに地下も隣の樹木と板で遮断し
交流できない、というプランター状態。

ＡとＢの
その後の違いを想像できますか？

Ａは地上部の葉や枝は枯れたが
樹木自体は生き続けていた。

Ｂは・・・。

閉じ込めたり、隔離する、
ということだけなら

刑務所や
病院の隔離室と同じ。

刑務所では
食事や運動があり、
読書、通信なども
一定の範囲で認められています。

スサノオノミコトの場合は
クシナダヒメを大事に思うあまり
良かれと思って
八重垣を作ったのでしょう。

私は引き籠もり状態から
少しずつ行動の自由を回復していき、
ある時、一冊の本と出会いました。

山口のり子著
「愛を言い訳にする人たち」

男性の女性に対する
愛情と独占欲が作り出す
DVについての本です。

愛という美名を掲げて
人はいろいろなことをする。

相手にとって
それが良い場合もあるし
逆に悪い場合もある。

良い場合は
お互いに元気になり活気づく
winwinの関係を築ける。

悪い場合は
一方だけが力を増して
もう一方は衰弱していく。

腕力が強いだけ、では
大事なものは守れない。

ただ隠して隔離するだけ、では
大事なものは守れない。

生命活動が生き生きと
元気に活気づいて
心身協調・健康な生活を営む。

生活の質（quality of life)を守り
実現するのは

「知識」「智慧」
「思考力」「洞察力」
「想像力」「推理力」
「コミュニケーション力」
「社会性」
「相手の気持ちや立場を思いやる力」
など

さまざまな力、要素の総合力
なのではないでしょうか。

昆虫や植物、動物を育てる経験。

子供時代にそのような経験をすると
私たち人間とは異なる生命への
理解を深め

どういう生活環境・関わり方をすれば
お互いにとって楽しい関係を築き
充実した時間を共有できるのか

などを学ぶことができます。

情操を育み
心を豊かにする活動。

思いやりの気持ちは

目には見えるネットワーク
目に見えないネットワーク

その両方となって
この麗しい星を包んでいます。

日輪のエピソード

　この日は、とても良いお天気だった。

　昼休みのひと時、外を歩き、
　季節の風景を楽しみながら
　身体を動かす。

　空に広がる景色、
　足元の大地から広がる景色、
　さまざまな角度から風景を観察する。

　住宅街の街路樹の木漏れ日
　吹き抜ける春のそよ風。

　ふと見上げると、
　風と雲のマジックで
　どんどん太陽の周りに
　日輪ができていく。
　　
　大きな大きな天空に出来上がる輪。

　自然界のエレメンツの
　連携・協調の成す見事な光景。

　私は、この光景を見ていて、
　人智を超えた
　大きな大きな偉大な力が働いている、
　と感じた。

　この感動を誰かと分かち合いたい。
　誰かに伝えたい。
　そう思った。
　　
　ところが、
　すれ違う道行く人は、皆、
　空に作られる
　素晴らしい造形には無関心。

　地面を見て歩き、
　買い物やランチをしに
　そそくさと歩いていく。

　人の興味関心は実に多様だ。

　あるモチーフから
　何を真っ先に連想するのか。

　人の思考や感情、想像は多様で
　人それぞれ。

　私は・・・

　この景色を見た時、
　自然のエレメンツが作り上げる
　素晴らしい造形に感動した。

　なぜなら、
　決して、単独では作ることが
　できない光景だ
　と思うから。

　天空というキャンバスがあって、
　太陽が輝き、

　その背後には、肉眼では見えないが
　数多の星が輝いている。

　この星を廻る風と
　この星を廻る水と
　水が大地に海に空にと廻り
　雲になる過程で関わるものなど

　それらの繋がり・協力がある
　と思うから。

　今、自分が存在する時空間

　この舞台を成り立たせて
　生存を可能にしている
　宇宙自然の偉大な力の協調を思うから。